こがねむしのほうが金持ちの巻

お金がないお金がないと畳をひっくり返したり冬物衣類の内ポケットを探ったりしていたら、貯金箱が出てきた。なんとヒロポは500円玉貯金をしていたのだ!
いつかトゥシューズを買おう、フランスに留学しようと思って貯めていた500玉…。ちょっぴり悲しいがこれを使うしかない。米ももうないし。
早速両替しようと郵便局へ行くと、受付のおねいさんが「それ、貯金箱?」と話しかけてきた。ヒロポの貯金箱はおじゃる丸に出てくるカタツムリ、カタピーなのであった。これはいわゆる逆ナン、つまり逆ナンパである。ヒロポは危険を察知し「あげません!」とカタピーを両手で覆い隠した。ふぅ、あぶねー!
結局、500玉は49枚、なんと2万4000円分もあった。受付のおねいさんは「おしい!あと一枚で50枚!」と言っていた。ほんとなれなれしいなこいつ。
ともかく金を手に入れたヒロポは早速、行きたいコンサート(コンサートだってププ)のチケットを買いに行った。吉祥寺のスターパインズカフェへ。12月23日の栗コーダーカルテットのコンサートだ。前日に遠藤賢二バンドのライブ(このどうでも良いニュアンス伝わるだろうか)があるが、この際しかたあるまい。苦渋の決断とはこのことか。まぁ、その栗コーダーカルテットの券を2枚購入。計7200円。クリスマスに栗コーダーで2枚!ふがっふがっ!ぴーぴぴぃー。これはリコーダーの音ね。
残った金の内、1万4000円を銀行に預け、来るべく未来に備える。未だ来ず。未来。