むれようこ

きみ、名前は?
「おおもりちんちん!」
何歳なの?
「うんこ!」


群ようこ『びんぼう草』を読んだけど、おもしろかったよ。
でも、タイトルを知らないまま、最後まで読んでしまった。今確認して、こんなタイトルだったのか、と納得した。
勤務先の小学校の先生が貸してくれて、汚しちゃ悪いから、そのへんの紙でカバーを作って、つけた。
今、もうひとつ気付いたのだけど、なんで、先生はこの本をヒロポに貸してくれたんだろうか。
やはり、にじみ出るえせインテリジェンスと、貧乏臭だろうか。
うぅむ。


話の主人公、みな貧乏である。そして、貧乏がリアルである。さらに、社会に対してイライラしている人ばかりである。
けれど、極端な貧乏は、資本主義社会では、全て、自分が悪いのである。それが分かるからイライラしてんだってば。
けれど、いいじゃないか、貧乏だって。
貧乏は、体調と同じで、その人固有の「状態」なのであって、その状態を幸せと感じるか、不幸と感じるかは、その人の主観によるものである。
ただ、貧乏を不幸だととらえない人は、幸せな人だと言えよう。
以上、貧乏人ヒロポの負け惜しみでした。
途中、金持ちの子どもが母親に怒られて、部屋にうんこを散らかすシーンがあるので、子どもとうんこが好きな人にもおすすめするよ。