ユリちゃんからハートの手紙

朝、街を歩いていると駅前に手紙が落ちていた。
キャバクラってこんなこともやるんだな、大変だな、と感心していたら、内側には、
「ねっとりサービス」
「6000円で×××」
「年始年末も×××」
 もっとエッチな事が書かれていた。
 なぜこんなものが落ちているのか。捨てられたのか。奥さんに見付かると怒られるからか。それともサービス悪かったのか。ユリちゃんは悪臭漂うオッサンにこんな手紙書いたりして頑張っているのに。なんたる世の中だ! ちくしょう、僕も頑張ろう! うん! ユリちゃん勇気が出てきたよ、ありがとう! 親父、見ててくれ! 今にビッグになって故郷に錦! 錦……。なんだっけ?
 きっと大切なものだろうし、警察に届けます。