ヒロポのおじいちゃんですじゃ!
日曜日、茂平とバハハイした孫はあれから渋谷に行ってきた!
奥秀太郎演出の劇シネ版『黒猫』が観たくての。
昨年12月新国立劇場小劇場でやってたやつ。やってるなー、観たいなーというのはあったんじゃが、ついには読売演劇大賞優秀スタッフ賞とったんじゃなー。(すまん今調べた…)
わし開き直って書くけど、奥殿のことも知らんかったし演劇なんてもっと知らんけど、奥殿の映像はギターウルフやグループ魂などで有名なんじゃ(なんらしい…これまたすまん)。
しかし、実はバイナリキッドのPVを作ってくれとるコケカキイキイのハルナ殿がこの凄い作品の舞台映像に関わっとるっちゅーことは知っておったので、どうしても観たくて駆け付けた。
知っとることならなんでも知っとるわしじゃが、わし以上にモノを知らん孫は『黒猫』観終わって、「凄い!」しか言えんかった……。
評価されてる演劇ってこんなんじゃない気がする。
こんなに野心的でないし、無茶しないし、かっこよくないし、この作品は「わかるひとだけわかればいい」風にも思えるし、評価なんて無意味だし、それって考えていくと、とても革命的なんじゃないか。
というのを孫は思った。
ようするに、やりたい放題じゃった!
ストーリーも演技もじゃが、特に映像!
感動した!
でもって賞取った!
もはや美しいとか、ダサいとかの意見は、この作品には通用せんわな。
ギリッギリの、自分自身の為の芸術じゃった。
奥秀太郎監督の新作映画『USB』も観た。
『黒猫』同様の、ギリギリ感。
いやそれ以上。
共感なんか、誰もできんじゃろうな。
人間、死ね。
善人、死ね。
悪人、死ね。
恋人、死ね。
芸術、死ね。
心底腐った性根の人間ばっかりの世界。
人間の正体がよくわかった。
すっげー。
『黒猫』は6月6日から4週ロードショー。
『USB』はまだまだ上映中じゃって。
って奥秀太郎殿って自主制作の監督なんじゃな!
どしぇー!