船内がらがらの巻

船に乗る。
人が少なく、ガラガラだ。
横須賀から大分まで。約23時間の船旅だ。
よほど利用客がいないのだろう。船内がガラガラで快適だ。食堂、風呂ももちろん付いている。
風呂では、こどもが
「ちっちしたい〜ちっちしたい〜」
「うんち〜うんち〜」
と、ほざいている。面白そうだったが、明らかにろくなものではないので部屋に戻った。



久しぶりに家族と過ごすが、ヒロポのダメ人間ぶりを家族に指摘され、非常にヘコむ。
なんせ、事実だからな…。

そんなときは心なんか捨てちまっていいのさ。
なにも考えないで妄想したり逃避したりするんだ。
いろいろ考えて欝になるよりましさ。

と、言うのはやめて、非常に悩みまくってしまう。
「そのへんのプー太郎と同じ。」
「音楽での成功は無理。目に見える努力をしないから。」
「彼女と馴れ合うんなら別れた方がいい。」
「人の事をバカにして言うこと聞かない。」

全て事実だから言い返せない。
言い返したとしても、それは自分への言い訳に過ぎないし。
ヒロポはずっと音楽やりたい。
絵も描きたい。
出来れば有名になりたい。
有名になれなくても、ずっとなんかやっていたい。
やりたい事をやりたいようにやっていたい。
それよりみんな仲良しでいて欲しい。



おまえ、こどもかよ、おまえ。



時刻、午前4:00。
眠いのに眠れず。
時折、夢の断片がよぎる。


携帯の電池切れで今朝はうんこの画像が撮れなかった。
こんなことではいけないと、気持ちを引き締める。