お盆終わりの巻


15日は、3日間続いたお盆の終わりの日である。
母はひたすら、親戚の為に料理を作り続けふらふら。普段温厚な母はすでに切れてヤケクソ気味。
父は親戚がだるいのか誰よりも早く眠り誰よりも遅く起きる。起きている時はひたすらパソコンでソリティアしまくって逃避していた。
妹たちは母の手伝いをしている。
いずれにせよ、みな、体力、気力ともに限界である。
「嫌みに耐えて、良く頑張ったッ!」
小泉首相風に言えばこうなるか。

夜、亡くなった祖父の魂を、山奥の墓にお見送りする。
写真はそのときのものだ。
お墓の写真なんて撮っていいのだろうかと思ったが、ヒロポを超える強者がいた。
ヒロポをの父、哲也である。
父は、手をあわせている我々一同を、一心不乱にデジカメで写真を撮っている。
果てには、お墓の前で記念写真を撮ろうと言い出した。
この行動は親戚共に気を使ってなのだろうか。
しかし、はっきり言って、おかしいよね…。

これが終われば、親戚共ともお別れだ。「さようならー。また来て下さい」
彼等を見送り、車が見えなくなった瞬間、我慢の人祖母が、
「ハァ〜〜〜〜〜〜〜。」
物凄い溜息をついたので、ヒロポはめっちゃ笑ってしまった。
お疲れ様、である。