2004/08/17 19:56:37
目覚めたらヒロポは病院のベッドの上にいた。
ヒロポは大分に帰省する為に高円寺駅へ向かう途中、交通事故に遭い病院へ運ばれたのだった。
「長い夢を見ていた…」
それもそのはず、ヒロポはまるまる一週間眠り続けていたのだ。
「お兄ちゃんが起きた!」
病室に入ってきた妹が駆け寄る。
「ホンジャラピッパッパ〜」
ヒロポはふざけてアホのふりをする。
「お兄ちゃんがアホになった!」
どうやら妹はヒロポが本当にアホになったと信じてしまったようだ。
・・・もう、このままアホのふりをして生きよう。
あまねく総ての生と死を、いとおしくめでながら生きていこう。
ヒロポはそう思って、また目を閉じたのだった。
完
サングラスの男「いかがでしたか?ヒロポという男は、イタイながらも何かを悟ったようですね。あなたも、ひょんなことから奇妙な世界に迷い込んでしまうかもしれません。
え?私は大丈夫かって?
私はただのストーリーテラーです。総ての生と死をいとおしくめでながら生きる者なのですよ。
あ、あれ…なんだこんなところに扉が…。ちょっと行ってみましょうか。
…それでは、失礼します…。」