この先行き止まりの巻

桂文我という落語家の噺を聴きました。ちゃんと講演会で。
高校生の時、工業系だったため、物理の授業があった。若き文我さんは物理がわけわからなかった。
ある日職員室に直訴しにいく。
「先生、物理なんかわけわからんもんやめて、僕に落語の時間下さい。将来絶対落語家になって、よかったって思わせますから。」
だいたい物理とは確かにいらないといえばいらない。ヒロポも高校生のとき、あまりにもわけわからんので先生に頼み込んで生物に変えてもらった。これもめちゃくちゃだ。
で、文我さんは先生にぜ〜んぶ話を聞いてもらって、逆襲。こう言われたそうな。
「おまえが落語を一生懸命やっているように、世の中には物理に命掛けて教科書書いてるやつもおるんや。そして、ここにもひとりおる。僕や。」
いい話です。