死について考える人の巻

「日本人の死亡率は何%か知っていますか?」


ヒロポは知っている。
100%だ。当然。
本日は、山崎章郎氏の講演を観に行く。
ホスピスの人。『病院で死ぬということ』など著作。
そんなこんなで、興味深い話がいくつか。


死に行く直前の人は、見えないものが見えるらしい。
病室に、亡くなった家族や、亡くなったペットが見える。
死ぬのは怖いですか?と聞くと、
「迎えに来てくれているから、怖くない。」
と、言うらしい。
いわゆる、「お迎えが来る」は本当にあるんですね。
これは、妄想や、幻覚かもしれない。
けれど、その人にとっては、現実なのだから、ヒロポは良いのだと思う。


もうひとつ。
みなさん、死んだらどうなると思いますか?

  • もう、何もなくなる
  • 天国や、輪廻など、続きの世界がある

ガンが発見されて、ホスピスに入ったAさんは、2ヶ月後に亡くなった。
亡くなる前の、山崎先生との会話。
Aさん「先生は、あの世があると思いますか?」
−わからないです。
Aさん「私は、あると思う。」
−そうしたら、あの世に行ったら、私に教えて下さい。
Aさん「わかりました。あの世に着いたら、ろうそくの火を揺らしますよ。」


Aさんが亡くなった日から、ろうそくの火を見るたびに、異常に揺れていないか観察しているらしい。Aさんの奥様に会ったときも、挨拶代わりに「ろうそくの火、揺れました?」と聞いているんだって。


でも、揺れないらしい。


ヒロポは、これまで生きてきた中で、続きがあるのか、それとも、もう何も無くなるのか、どちらかの意見を持っていたけれど、今は、どうでも良いと思っている。


死に行く人の多くは、「またいつか、会いましょう。」と言って亡くなっていく。
「先に行って、いい場所取っておきます。」
そんなことを言う人もいるらしい。