人殺しの夢

前田くんと談笑しながら歩いてたんだ。
「アイツ蹴ってやりてぇ!あははは」
やべ、前田くんが前蹴りをしたら、パンチパーマの怖そうなおっさんがなん癖つけてきた。
「お前、アブねぇじゃねぇか!」
これは大変!
でも、前田くんの草食動物癒しオーラで許してもらえた。
最後に、ヒロポが、
「すんませんでした。」
ふー。


ヤバイ・・・。


「なんじゃお前、すんませんでしたじゃねえだろうが!」
ひぇ〜またお怒りだよ〜!
もうひとりサングラスをかけた怖そうな(実際怖い)おっちゃんが現れ、ふたりしてヒロポを殴ってきた。
頭を下げるヒロポ。すませんでした!


でも、殴られても平気だ。頭を下げた先にすごろくが落ちてて、ずっと眺めてたから。
けど、おっさんにばれちった。すごろく眺めてんの。
さらにブチ切れたおっさんふたりに、下げたままの頭をレンガで殴られた。
更にレンガを割って、おっさんはヒロポの脳味噌見る気満々である。
オイオイ、誰か警察呼んでくれてんのかよ〜。これは死んじゃうよ〜。


その時である。
パンチパーマのおっさんを前田くんがヘッドロック
呆気に取られるもうひとりのサングラス。


ちくしょー!このやろー!!
ヒロポの右ストレートがおっさんの眉間に極まった。
そのまま壁まで殴り押し、壁に後頭部を打ち付ける。
壁にはちょうど、釘が付いてる。
ヒィャッハハハハ!イーャッハッハッハッハ!!
ヒロポは笑いながら、釘を狙って、おっさんの頭を打ち付け続ける。
前田くんは無言のまま、サブミッションを極めている。
いい加減殴り終えたヒロポは、壁の釘におっさんをひっかけた。


ぐったりとなったおっさんふたりを眺めて、オイオイ、誰か警察呼んじゃったのかよ。
と思った。
丘の上から、渋滞に巻き込まれたパトカーが見えた。




起きたら朝の五時半。
長い長い夢の終わりに、殺人を犯してしまった。
あーあ。