魅惑のキッス

今日は女性とキッスしました。

午後、ヒロポ先生の仲間と職場の会議。まったく仕事がイケテないので対策を練る。自慢だがヒロポは、冷静かつ的確な上、情熱的な意見を出しながら、各スタッフの不満や不安を抽出し、建設的な方向へ導き出しているので天才じゃなかろうかと自負。こういうときには全てを語らず、結果は正しかろうが間違っていようが、話し合った現段階の結果として受け入れるようにしている。普段のヒロポは、「病院に行った方がいいぞっ!」てくらいムニャムニャだが、仕事モードに切り替えれば変身だ。こんな上司がいたらマジ楽しいだろうな、とすら思うよ。こいつすげぇ変態だけど。
今日の会議の報告を、会社の担当者である本気美人にした。食事しながら。一通り報告はすんで、あとは酒飲みながら雑談。
ワインを頼む。
ヒロポと美人でグイグイ飲む。
もうひとりの普通美人が、
「工藤さんて、腹黒いですよね。」
と言うので、そりゃねーでしょ、僕がいなかったらこの事業失敗だよ、と返し、ヒロポ嫌なやつだ、と、みなで笑う。
ヒロポのワインは渋かった。
「あー、これすげー味しますよ。」
と言うと、本気美人が、
「ひとくち下さい。」
と呟き、ヒロポのグラスからワインを飲んだ。渋い顔をして美人はブサイクになった。
「ブドウの皮そのままの味がしますね。」
とか何とか言われたが、ヒロポは心の中で「間接キッスだぁ。」と考えていたので、「柑橘類の種を噛んだ時の味が口一杯に広がる感じですね。」とかなんとか適当に返し、ブサイクになった美人の顔を見ながら、美人のブサイク顔って美人だな、(フェチな方は分かってくれるだろう。)などと考えていた。
帰りの電車も同じ方向なのだが、ヒロポとふたりになる危険を感じたのだろう、駅で、
「私、お手洗い行きます。」
一緒に帰ってくれなかった。
たぶん、ヒロポの考えることがマンガみたいに吹き出しになって頭上に出てたんだと思います。


こんなひろぽですが
←ここと
←ここクリックお願いします。