『ふたりの男子、蟻を潰したステーキ』

ふたりでイヤホン付けて高円寺から中野まで歩いた。
途中で会った父親が、「何やってんだ、こんな時間に。」
彼は昔お笑いをやっていて、ナンセンスコントで有名な「ヤハナゲびゅんびゅ」のメンバーだったが、コンビ解散後は飲み屋の主人として生計を立てていた。
俺は恋人と一緒に歩いていたのだが、早朝4時だということもあり、父親に不審に思われてしまった。
それもそのはず、俺はまだ13歳だし、手を繋いでいる相手は父親程年の離れた男だから。



「父さん!俺はコイツとマジメに付き合っています!」


そう言ったのは父親程年の離れた男、俺の恋人だった。
「んだと。」
俺の父親は逆上し、いつも調理で使う包丁を持ち出したかと思うと、俺に向かって振りかざした。


「お前のような息子は殺してやる!」


コイツ、父親のクセに息子を刺しやがるのか!
そう思った瞬間、いつものあの声が聞こえた。


「ジャキーン!ワハハハハ、ワタシは誰でしょう!」


近頃、近所に出没するヒーロー気取りのキチ野郎だ。
俺、父親、恋人、キチ野郎。


これから、この4人でコンサートに行くんだって。
寒いなか、スキップして行くんだって。


↓こんなライブ
06/11/18土「灰色同盟」→高円寺スタジオDOM

オープン/スタート-16:30/17:00 \500

PASTAFASTA/猫っかぶりゼネレーション/MEN WITH A CLAP/Rob/How-boring/ROCKiN' WRECKER

バイナリキッドはミシガン欠席!→テンペスト+メリーノイズ!!





ごめん・・