ずっと昔にお別れしてしまった女の子が夢に出てきて、一緒にコタツに入っていた。それから外に出て駅にむかって歩いた。
「手、繋ぎたい」
小さな声でつぶやいたのが聞こえたけど、「ごめん」と謝って、僕は、僕が恋をしている人のことを考えた。
だってもうあの子には新しく好きな人がいるだろうし、それに僕の事はもう好きじゃないだろうから。僕にも好きな人がいるし。だからもう絶対に会えない。すでに死んじゃって、別々の世界にいるみたいに。
いつの間にか、あの子はいなくなっていた。
それからバンドのメンバーや手伝ってくれてる人とばったり出会って、
「やぁやぁ、こんなところでどーしたの? エヘヘ。おならプー」
ニヤニヤ笑顔でおどけてみせていた。みんなも「まったくこいつはいっつもくだらないこと考えてんだなー」って表情であいさつ。みんなで駅に向かった。
途中、僕はやっぱりおどけながら
「さみしいからさ、さっきオシッコして洗ってないんだけど、手とか繋いでよ」
と誘ってみた。みんな笑いながら「バカだなー、ちゃんと洗えよ」と手を繋いでくれた。
なんでこんな夢見るかな。
みんなありがとう。