ヒロポ先生、正体バレる

 職場に綺麗な女性の先生がいて、ちびっこにパソコンを教えているのです。彼女はスーツでバリッと決めて、だけどちょっと天然でしかもメガネっ子。子、というか彼女は子持ちなのですが、職場において僕はたまに会うその人とだけホンの少し自分が出せるのです。だってその人は息子とネトゲやらで「姉妹のふりして男をドキドキさせる」という素敵な趣味をお持ちなのです。

 で、いろいろあって、ついに僕は意を決してバイナリキッドというバンドをやっている事を告げたのです。

 彼女、今日は僕の顔を見た途端に吹き出していました。どうやら、ずいぶん僕の事を調べたようです。そして、自分がネタになっていないかブログをそうざらいしたようです。もう僕には、隠すことはなくなった。僕があなたをどんな目で思っているか。ほとばしる浴場。ザブーン。






 やっぱさ、じいこういはロックじゃない気がする。
 僕は自分自身の事をロックだとは思わないけれど、本物のロックをこれでもかと見せ付けたいと、いつも悪戦苦闘している。また、じいこういは悪いことではない。ロックもじいこういも手段なのだ。僕は僕自身がロックになれなくとも、せめてロックに近付きたいと思ってバンドやっている。
 じいこういはだれだってシュッシュやりゃできる。かんたん。
 ロックも楽器持って叫べはできる。かんたん。


 じゃ、何が違うんだろう。ただわかることはロックもじいこういも僕には必要なのだ。しかし、何が違うんだろう。