ハロー！ヒロポです。
寒いね。こがらしぴゅーぴゅーだね。だけどちょっと書いときます。
こないだの日曜日、バイナリキッドのライブがあった。高円寺の無力無善寺という狭くて奇妙なライブスペースで。主催のかずちゃんが前座でヲタ芸打ってた。普段なにやって過ごしてるのかまったく見当もつかないモヒカンのパンクスがたくさん来てて、その人たちの前でビミョーなヲタ芸をやってた。みんなびっくりして笑ってたなー。かずちゃん、ほんとはこんな人なんだなー、と思った。
会場はぎゅうぎゅうだったから、鋲付の革ジャン着てる人と押し合いへし合いした。いたいいたい。モヒプリってバンドはモヒカン・プリンセスの略なんだね。メンバーがお姫様たくさんでかわいかったよ。そのあとはバイナリキッドの出番だった。モヒプリの時、たくさん人がいたからさー、僕らもすげぇんだぞ、見せてやる！ と思って、張り切ってワインがぶ飲みしてグアングアンになったのに、僕らの出番になったらパンクス共はごっそりいなくなってた。あれは虚しかったなー。近くでオシリペンペンズやってたからみんなそっちに行ったのかな。ペンペンズ大好き。いつか対バンしたいと思ってる。
坂本移動どうぶつ園のライブはさいこうだったなぁ。ブラジルＵＦＯもかっこよかった。いいメンツとライブできて幸せだった。それにしても今回はバイナリキッドのお客さんほとんどいなかったな。それもまた虚しかった。明日の高円寺ポップフェス、12月15日の新宿ロフトはぜひ見に来て下さい。新曲ができたから、聴きに来てみて。『エンディング・テーマ』っていう歌。
歌詞をこの日記にのせようかと思って途中まで書いたけどやーめた。歌詞だけだと悲しい歌なんだもん。やだやだ。やっぱりこれは歌だから、メロディが付かなきゃ。
『エンディング・テーマ』はこれまで観てきたたくさんの映画やアニメやマンガやゲームのエンディングを思い出しながら作った歌なんだよね。人と人が出会って別れるのって、本当に不思議な事だと思う。僕は毎日、その事ばっかり考えている。
この歌を作ってみて気付いたけど、もう会えなくなったあの人の事、なんだか少しずつ僕の中で変化してたみたい。忘れたくないのにだんだん忘れていってる。でも思い出すとつらいから忘れてくことに安心もしている。忘れたい。でも忘れたくない。こういう時、僕たちは一体どうしたらいいんだろうね。
でもやっぱり、僕はあの人の事、いつまでもキンピカの額に入れて自分の中できれいに飾っていたい。もうぜったいに会えないんだからな。このことに理屈なんか、ないんだ。
無善寺でライブ終わって、みんなでご飯食べた。いつもの中華屋。ドラムのヘイコックは、あんなに痩せてるのによく食うんだ。米はいつも大盛り。ライブ終わって数日、ただいま大絶賛風邪っぴき。明日ライブだよ！ お大事に！
最近バイナリキッドは何曲か録音してて、ギターのＵ先生がミックスしてくれてる。『東京ゲリラ』の『アニマルガール』も彼の手によるものだけど、はっきりいってプロと変わらない。いやそれ以上の腕前とセンスを持ってる。だって録音中、ミシガンが突然、
「新しい打法考えついた！」
と叫んだりしても、ちゃんとミシガンの相手しながら録音もやってる。
みんながんばってんのに、僕は何やってんだろうな、ちくしょう、という事も考えてしまう。有名になりたい。でも商業的な音楽や、うそっぱちかっこつけのナルシストなライブは反吐がでる。いいさ、ただ精一杯やっちゃるわ。みっともなく思われたって構うもんか。こんなんで、そりゃ人気なんか出ないわな。思ったことそのまんま正直に言ってるからな。嫌われるわなそりゃ。そういや中華屋でミシガンと言い争いになった。ライブの終盤、僕が、目の前にいた巨漢にしつこく何回もパンティ被せたもんでね。もうそんなことやめるよ。あと、やたらウンコとかチンコとか下ネタ言うのもやめる。
そんな僕の事は、実際の所、他人からどう思われてるんだろうか。テクノだかニューウェーブだかパンクだかナンだか知らんけど、誰かとライブで一緒に踊ったり叫んだり、おはなしできたらとても素晴らしいと思います。でもこれは誰でもいいわけじゃない。僕たちのことを選んでくれた人と叫んだり踊ったりしたい。僕たちはプロのバンドじゃないから誰にも迎合しない。やりたいことしかやらない。やりたいことをムリヤリ作ってるやつらとも違う。気に入らないことはやらない。だからきっと、あなたの気持ちには響くと思うよ。死にたい気分を、やわらげるよ。ライブで心臓に響く音楽と一緒に叫んだら、結構なんとかなるもんだぜ。うん。書いてて思ったけど、僕は意外と人間のこと好きかも知れない。好きどころか、大好きだな。
