高円寺ポップフェスティバル@高円寺ペンギンハウス

 ハロー! ヒロポです!
 土曜日はペンギンハウスで「高円寺ポップフェスティバル」ってイベントで演奏してきたよ!


 たしか前に出たときはまだバイナリキッドはふたり組だったんだよな。5人組になって初めて観てくれた古くからの友達や、めっちゃイケメンの外国人がバイナリキッドを褒めてくれたよ! 実はバイナリキッドって外国人受けがとてもよいのだ! だからってわけじゃないけど、僕は外国人にどんどん話しかける。趣味! 英語わからんけど、トイレに並んでる時に話しかけた。
「ヘイ! 大?or小?」
 僕は大だったから、もしもユーが小だったら「お先にどうぞ」という純大和魂・譲り合いの精神をもって話しかけたのだ! 外国人は「DIE?SHOW?」と意訳し、ワケわからんこというから「ピス!orファック!」って言ったら「HAHAHA! オッケーしっこサンキュー!」ってピスしてた! ヘイ!



 あーあ。そんなバカなことするくらい酒飲んでたんだよな……。あーあ。楽しいよまったくお酒は……。





 イベントは15時から23時までの長丁場。最後はMIR(ミール)の演奏。聴いてるとハートがキュッとなって震えたなぁ。新曲も聞けたし、前からの歌もアレンジ変わってパワーアップしてるし。
 こないだMIRのヒロキくんがネットの日記でバイナリの事、ほめてくれてた。僕らの新曲『エンディング・テーマ』も良いって! ふふふん。MIRとバイナリ、お互い褒め合っちゃってるな。でもMIRのヨウコ3が歌ってたもんな。


「愛してるなら/好きだけでいい!」





 僕たちバイナリキッドの演奏はどうなんだろうか。いつも考えてしまう。僕が楽しいのは演奏してる時や素敵なバンド観てる時だけで、他はずっと毎日惨めな気分でいる。なぜなら僕たちは人気がない。目の前のほとんどの人が僕たちの事知らない。興味ない。こっち向けよ! 訴えても訴えても、僕たちの音楽はシャボン玉バーン! だよ。割れなきゃいいのにさ。

 やった曲。
1、ハロー!バイナリキッド
2、助けた蝶々が生まれ変わって僕の彼女になったらいいのに
3、オーマイガー
4、カロス
5、君が描いたマンガの世界
6、エンディング・テーマ(新曲)
7、風と木の詩





 だけど、わざわざ「人気がない」なんてこんなところに書き散らす必要はないんだよね。しかもケータイなんかでさ。み〜じめみ〜じめ。それどころか、人気ないとかいうの、悪いことだと思う。ミシガンもU先生もぐもヘイコックも真剣にバンドやってんだもん。何より、ライブに来てくれた人や、CD買ってくれたり、応援してくれたりする人たちだっているのに失礼じゃないか!
 敵は自分自身だってことくらい知ってるんだけど。




 僕は贅沢なんだよな。自分で自分の事を「人気ありますよ」みたいに言ったり書いたりするバンドいるけど、まぁたしかに人気あるのかなと思うけど、うすら寒いんだよなぁ。あんなんなりたくないYO! でも人気が欲しいYO!
 ああ、もしも僕がうすら寒いこと少しでもやってたら遠慮なく注意してくれな!






 何で最近、こんなこと書いてるかというと、実は、僕はバンドを始める時に、どうやったら人気が出るのかをまず考えたわけ。


 簡単な事すぎるけど、誰も書かんから書くわ。


 簡単だよ?
 真偽はともかく、自分で「人気がありますよ!」って言うこと。

 ホント簡単過ぎてすまん。
 でも、ホントなんだよ〜! 試してごらんよ!



 売れてるバンドはみんなコレやってるぜ? 全っ然つまんねーバンドも、うすら寒いバンドもやってるから腹立つんだけどさ。逆に自分で「人気ない」って言ってたら人気は絶対でないだろうな。
 我々のバンドは人気あります! 我々のイベントはたくさん人が来ます! って言われるのと、全然人気ないから観に来て下さい! って言われるの、どっちが興味そそる? 誰が人気ないもの見に行くかっつーの! これ読んでる人は偏屈者だろうから、人気ないって言われた方が興味持つ人いるかもしれないけど(笑)




 もう、音楽やろうよ、ヒロポ。
 嘘っぱちやってる人も、嘘っぱちな自分も嫌い。僕は正直に音楽をやって、そのまんまの音楽を受け止めてくれる人を求めている。15日は新宿ロフトってとこで演奏する。たくさんの伝説が生まれた、日本で一番重要なライブハウスだと思う。でも、そこで演奏できる事がすごいバンドってわけじゃない。そこで「何をやったか」がバンドの凄さってやつになるんだ!
 僕は自信がある。




 音楽を求める気持ちは、きっと寂しいって気持ちの隣にある。
 僕は演奏してる時や素敵なバンドを観ている時以外は惨めな気持ちでいるって書いたけど、もしかしたらあなたもそうなんだろうか。だとしたら単純だなぁ。歌って、踊って、騒ぐだけだ。ついでに僕たちバイナリキッドを受け止めて欲しい。重くなんかないと思うよ。音楽だけじゃない。生きてること自体さみしさvs我慢だけど、ぜーんぜん重くなんかない。感動は理屈じゃないもん。それに感動を、分析なんかしなくていいんだ。前のロフトはみんなに手伝ってもらってステージで焼肉やいて評判もよく、めちゃくちゃ盛り上がったけど、ロフトの人に感想聞いたら、なんかつまんないこと言われたの覚えてる。でも今回のライブに向けてはチラシもたくさんバラまいた。
「すげーもん観たなー」
 そう思わせる!