2人きりの練習

ノリ・メ・タンゲレ。
まじめに練習。
ノイズギター担当のマエダ君を省いて、ドラマータロー君と2人で猛練習。
というのはいいわけで、実は、就職しきちんと働いているタロー君に金をせびるために2人になったわけです。
やっぱ、バンドのリーダーとして、そしてマエぽんの飼い主として、彼には恥ずかしいところ見せられないじゃないですか。

高円寺駅北口にあるP.I.Gスタジオで1時間。
ヒロポは無言でギターを掻き鳴らし、
「タロウ
 カネ
 カシテ」
とアイコンタクトしてみた。
タロー君のドラムは、ばっちりヒロポに合わせてくれる。
しかし、彼の目は
「ヒロポ
 オト
 アワセロ」
と言うではないか。
もう一度、ヒロポは、
「カネ
 タノム
 カネ
 150エン」
すると、それはそれはすばらしい、大きな桃が流れてきました。
ヒロポとタロー君は早速その桃をギターに繋げて、録音を開始いたしました。
「ウーウーウー」
どこからかパトカーのサイレンが聞こえてきます。
ヒロポはこの音が大嫌いです。
中から産まれてきたのはもちろんマエダミツグ。
150円は手に入らなかったけど、マエポンが産まれたし、良い練習でした。