ひろぽ、マリオに狙われる

ひろぽのバイト先の古道具屋の店主のことですが。


商品の写真を撮るときに、隣にタバコの箱を置くことがあります。大きさの目安としてね。
ひろぽがキャスターを置いたら、店主は、
「こういうのはマイルドセブンがいいんだよ。マイルドセブンなんだよ。」
と必ず2度繰り返し、商品の隣にタバコの箱(中身は空)を置きます。


マルボロメンソールライトを。


こんだけマイルドセブンマイルドセブンと繰り返して、なおかつ、マルメンです。おもしろいね、おじさんは。もう馴れたけど。



今日はヤフオクにレコードを出品した。
ジョン・ケージ(ピアノを“叩く”曲とかの意味不明な譜面を残してくれた現代音楽家らしい)のレコードを写真撮影したとき、店主マリオは、
「こりゃクラシックじゃないな。」
と意味ありげに呟いた。ひろぽは、こんなのクラシックでいーじゃん。と思ったのだが、マリオの次の発言を聞いて驚いた。
「これはムード音楽だな。」
ジョン・ケージはムード音楽だったのか!一体どんなムードなんだ!?
「聴いてみよう。」
まて!
ひろぽとマリオふたりでムード音楽だなんて、あんたなに考えてんだ!?やる気か!?やる気なのか!?
どこからともなく、マリオはレコードプレイヤーを持ってきて、ジョン・ケージをかけた。







ミョ〜〜〜〜ン




ミャ〜〜〜〜〜〜〜ン



ポリュリュリュリュリュ〜〜〜〜




奇っ怪な音楽が流れた。


「これ、回るの遅いなー。」
と言うと、マリオは自らレコード盤をクルクルと回しだした。




ミャ〜〜ッピュッピュッ


ミャッミュッミャッ


キャニュッ


ひろぽはジョン・ケージがどんな音楽家かラジオで聞いたことあるけど、流れてくる曲が、正しいのか、それともレコードプレイヤーが壊れてるのか分からなかった。
しかし、この際そんなことどうでもいい。
ひろぽの貞操は守られたのだから。
で、ムード音楽てどんなの?ひろぽはユニコーンの『命果てるまで』の歌詞を思い出して、エッチな曲なんだっていうイメージがあるんだけど。




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