高校ん時なんか、ひとつもいいことなかった

大分県立大分舞鶴高等学校に通っていた頃、友達が学校を辞めた。


あ、どうも、バイナリキッドのヒロポです。



友達は、学校を辞めたあと、医大病院に入院した。


僕は、冬のその日から学校をサボって、大分駅前のバス乗り場から医大行きのバスへ乗り込み、日がな一日彼の病室で過ごした。


友達は手術を受けることになった。病気の原因もわからないし、治療法も見付かっていなかった。



困ったことに、難病なんだ。



僕が学校に行かなくなって数日後の夜、担任教師から電話がかかってきた。夕方、担任は僕の家まで来たらしい。母とふたり、僕の様子について話したと知らされた。




担任は僕が無断欠席していることを責めなかったし、母に至っては、その日、担任が来たことすら僕に伝えはしなかった。




一方、友達は無事に手術を終えた。
しかし完治したわけではなかったし、わけのわからない病は依然わけのわからないままだった。




僕は母に、学校をしばらく休むことを伝えた。それからしばらく何をして過ごしたのか覚えていない。
絵描きになりたかったが、絵を描こうとはしなかった。





そうだ。エヴァンゲリオンを観て、関連本を読みあさることと、妙なバンドのCDを聴くこと、フライングVをかき鳴らすこと。ニフティサーブと1日12時間の睡眠。
そんな日々を2ヶ月程過ごした。




僕が戻りたくない日々は、確かに在った現実なのだ。
高校ん時とか、ひとつもいいことなかった。
僕の大切なものの、何もかもがバラバラで、それを繋ぎ合わせても繋ぎ合わせても、誰かがメチャクチャにした。
それでも、神様に毎日お祈りしていた。
ごはんを与えてくれてありがとうございます。




って。





昨日、とても嫌な気分になって、そんな自分が嫌になっちまって、ならば、誰かのために生きたいと思った。


ヒロポがやってるバンドを知ってる子からメールが来て、「今日嫌なことがあったからバイナリキッドのDVDを見たよ。アニマルガール聴いて涙がたくさんでた。」という事が書かれていたのを読んだ。


あはは。そんな泣く内容かなぁ。バカだなぁ。でもうれしかった。


ヒロポは頑張ってるなぁ。
昔の自分に仕返しをするために。




ホント、イラツクよ、お前の姿見てると。




じゃあさ、僕はどうなんだい?
今も、大切なものを、繋ぎ合わせてるのかい?




空見てよ。
スゲェ曇ってるぜ。


うわ、ついに、ひどい雨が降りだしましたね。

ヒロポのでんでんむしが喜んでるだろうな。


どうも、バイナリキッドのヒロポです!