11日目 その1 高円寺の外国人、バイナリキッドを紹介 アンソニー&イアン


朝方、吉祥寺から帰ってきて、少し眠ってから高円寺の「スタジオDOM」でレコーディング開始。
今日は、たくさんの出来事があった。

この日はゲスト参加してくれるミュージシャンを向かえて録音を進めた。

まず、アンソニーとイアン。ふたりは高円寺界隈に出没する外国人。しかし、一緒にバンドをやってるわけでもないし、お互いのことどう思ってるかなんてヒロポはよく知らない。でも、どうしてもこの曲に、彼ら外国人の力が必要だった。


『ハロー!バイナリキッド』


この曲の中で、アンソニーにはミシガンを演じてもらい、イアンにはヒロポを演じてもらった。そして、「バイナリキッドは今、日本で一番人気のないバンドなんだ!」など、英語でしゃべってもらった。


……というのをやってもらうのに、実はかなり苦労した。
ぼくら、英語からっきしだめなのだ。
「イントロ!プリーズセイ!ナウ!『ハーイ、アイムヒロポ!』『アンドミシガン!』」
「ぺらぺらぺーら!オンタイム、フリートーク、プリーズ!ぺーらぺらぺら!」


ひでぇ。
ヒロポのこんな説明でも、ほんとに彼らはやってくれた。マジで「ぺらぺらぺーら」と説明した。あほか。ふたりの外国人は随分あきれてた。しかし、ヒロポは容赦ない。
「ワンモア…」
「ワンモア…!」
「ワンモア…!!」
「ワンモア…!!!」
なかなか思うようにはいかなかったが、おもろいのが録れたと思う。
ただ、こいつら、なにしゃべってくれたのか、さっっっぱりわかんねぇ・・・・・・。
致命的、かつ遊び心。


そしてなぜかヒロポの歌トラックは消失。
さらに、ミシガンのドラム、ヒロポのギターがへたれ。
はい、バイナリキッドやり直し決定!


つづく。