11日目 その4 相棒!焼肉奢るよ!!


4人のゲストミュージシャンを迎えたレコーディングが無事終了。
疲れ果てた体に、何か食べ物を!
焼肉屋へゴーゴゴー!


月本さんとたくさんおしゃべりした。
月本さんとヒロポは気が合うと思う。年は離れているけど、もっともっと友達になれそう。
どうでもいいけど、今日のヒロポは学ランの下のTシャツ、人間椅子(ってバンド)の『怪人二十面相』ツアーやつ。ちょっと恥かしいけど、そんな自分がちょっとだけ好き。
かたや、月本さんは昨日と同じポリシックスのTシャツかと思ったら、「今日、ヒロポ君に会うから、昨日と色違い着てきたんだ!」だって。カワユス!


最後は、ヒロポとミシガンと、エンジニアのトムトムとこれまでのレコーディングと、今後の予定について話した。


「『カロス』の神テイクっぷりはすごい!」
「しかし、『ハロー!バイナリキッド』、『恐竜』、『マンガ』はどうすべきか?」
「『カロス』のレベルまで、行けるんじゃないか?いや、行かなくてはならないんじゃないか?」


メガネの男が3人、“お冷や”を飲みながら熱く議論した。


家に帰って、お風呂で汗を流したら、トムトムからメールがきていた。
焼肉屋で話した内容で、どうしてもふたりに謝りたいことがあるからメールっす。」
と、はじまっていた。
トムトムのエンジニアとしてのポリシーは、ミュージシャンが心地よく演奏できる場を提供することなんだって。
たしかに、トムトムったら、とてもとても気を遣ってくれて、褒め上手で、ぼくらは初めての本格レコーディングがやりやすくて仕方なくて、これまで頑張ってこれた。はっきり言って、トムトムが手がけているミュージシャンの中で、一番へただと思う。実際へただと思うんだけど、「君らには才能がある!」って何度も言ってくれるような人なんだ。
けれど、ぼくらに遠慮してたんだって。正直に言うと、あまりのクレイジーっぷりに、どう声をかけたらいいのか分からない時があったんだって。
でも、それは「バイナリキッドに対して失礼極まりないこと」だと思ったんだって!


トムトムって、実は、ある掲示板を通じて知り合ったのだ。本職はミキサー。レコーディングを勉強したいからという理由で、なんと「無料」でぼくらの手伝いをしてくれているのだ。
無料だよ?
神奈川からこんなとこまで来てくれているのに、ろくに、交通費さえも渡せてない。
何度も徹夜のスタジオに来てくれて、そんで、徹夜でミックスしてくれて、ほんとに感謝してる。


そして、ぼくらも、決してふざけてはいなかったけど、やっぱり本気でもなかったんだ…・・・。


『カロス』を録音した、あの感じ。
集中力によって「壁」を越えたんだ。
ライブで時々、視界が開ける、あの感じだ。
「ヒロポは今、『頭』で理解したのではなく、『心』で理解できた!」
笑いなさんな、ミシガン。きみもそう思っただろ?
これは、絶対、すごいCDができるよな!
トムトムが、ヒロポやミシガンと同じ位置にいてくれる!!


トムトム、ほんとにありがとう。
そんな気持ちでいっぱいです。



今日はたくさん書きました。
どうしても記しておきたいことばかりだったから。
DVD製作のタカシさんといい、CDレコーディングのトムトムといい、バイナリキッドは人の運が強いのかもしれません。