れんさいしょうせつ

ぱおーん


ずびびび〜


ぱおーん……





杉並区蚕糸の森公園
夜。
向かいのライブハウス「U.F.Oクラブ」でロックバンドぱらだいすが演奏を終えた時刻。
さして大きくもない木の枝から、象の鳴き声が聞こえてくる。
「なんで象やねん!」
奇妙な、舌っ足らずのその鳴き声を聞いたヒロポはたったひとりで自己ツッコミをしてしまったことを恥じた。しかし空を見上げた瞬間、本当に象が、産まれたばかりの赤ん坊の象が枝に引っ掛かっている事に驚いた。


ぱおーん!
ずびびび〜!


あきらかに異質な象であった。長いはずの鼻はチョロリンと申し訳程度に15センチ程。全身が少量の毛で覆われ、異様な長さ。ばさり、ばさりと次々に抜け落ちるその体毛。


「マジで…象なのね…」


世界が少しずつ歪んで行く瞬間に、ヒロポは立ち会ったのだった。それは世界滅亡へのイントロダクションなのか。しかし、これはヒロポが今朝見た夢を元にしているお話だ。しかもまだ今回、その物語の本筋にすら入っていないぞ。とても長くなるんじゃないか?父と母、チャンス、月本さん、さそり監督などマイミクの方も多数出演してくれた。おそらくヒロポは途中で投げ出すだろうが、飽きない内に書いてみよう。続きをお楽しみに。昨日はテンペストというバンドの復活ライブを観に行った。かっこよかった。あとミシガンとスタジオ練習。『君が描いたマンガの世界』のみ延々と練習した。


(つづく)