イイ感じのパンクでいろいろ話す

 昨日は大阪のバンド、チッツとライブやった。
 めちゃくちゃかっこよかった。物販全部買った。100円のカセットテープとか。また一緒にライブやりたいよ。大阪行ってみたいな。チッツとやれたら最高だなー。竹内くんとひっしーくんと話したよ。チッツの例のちんちん丸出しYouTube動画は「日本無料ゲイ動画」というサイトにリンクされているらしい。ちんちんは動画の通り逞しく、顔はかわいい人でした。あー、あのちんちんの人、こんな顔してんねやー、とつられて関西弁でボーッと考えながら話してた。すみません。あんなライブの後なので。




 えっと、さらに昨日のお話は続きます。
 イベントの前に、遠くに離れてる友達と久しぶりに電話できた。
「工藤君が送ってくれた人間椅子が表紙の『SHOW OFF』にサイン書いてもらった!」
と聞いてとてもうれしくなった。一緒にライブ行きたかった。
 僕はバイナリキッドの話をした。ライブで手相してもらった話とかを。本当はもっとたくさん話したかった。TV収録ライブのこととか、一ヶ月くらい前、僕のmixiの日記が大変だったこととかも。
 でもそれはまた、今度電話が繋がった時に取っておくことにした。もちょっと、いろいろ落ち着いてからと思って。



 昨日のイベントで、ロマンポルシェ。でもあるプンクボイさんとまたまた一緒になったんだけど、たくさん話かけてくれた。

「『君が描いたマンガの世界』っていい曲だよね」
 (おおおおお!)ありがとうございます!
 そういって下さった。

「いいバンドなんだから、もっと売れなきゃだめだよ!」

 というありがたいお言葉ももらってしまった。すっごくうれしかった。僕らもいつまでもビュンビュン空回りし続けてなんかいられないよ。だまされたりだましたりなんかも嫌だし。楽して人気なんか出ないって分かってるけど、なんでもやりゃいいってもんじゃないし。
 そうこう話している内に、たくさんヒントをもらえた。プンクボイさんありがとうございました。ライブもかっこよかったです。踊って笑ってなんだか体が軽くなった気分です。




 そんな事もあって、友達の事を考えてみてたです。
 残念ながら、「MIR」や「ピノリュック」は来れなかったみたいだけど、「キッチュ一人楽団」や「坂本移動どうぶつ園」や「PARADISE」も来てくれて、たまたま加藤亮二くんもいたり。プンクボイさんと話した時には、僕と同世代で、僕が好きなバンドってなかなか思い浮かばなかったけど、そういう人たちがたくさん来てくれていた。こんなにいっぱい好きなバンドがあったんだと思って、いつもメールしたりしてる人とかもいるのに、なんでその事に気付かなかったんだバカバカ、ヒロポのバカン! と思った。
 なんかまた友達同士で一緒にライブやりたいなーと思った。





 んあー。バイナリのライブはというと、メンバーのひとりがいろいろあって、ライブにどうしても来れなくって、4人でやることになるのかな。仕方ないか。と思いながらリハをやってしまった。


 でも、そんな事を一瞬でも考えた自分をとても恥じた。


 イベントが始まった瞬間に外に飛び出して、そいつに電話して、出なかったから「今日はやっぱりどうしても無理? 君がいなかったら無理だあああ」ってメールした。おせっかいで、うぜーことしてるなと思いながら、でも、送信してしまった。しばらくして、返信がきた。ドキドキしながら読んでみると、


「いくよ! やるときゃやる!」

 と書かれていた。
 今、こっちに向かってるんだと思って、悪いんだけど、わざとゆっくりセッティングをした。結局セッティングなんかすぐに終ってしまって、スタッフさんに「じゃ、やります」と伝えようとした途端「メンバーさん来ましたよ!」と言われてビックリ。出番ギリギリで間に合って5人一緒にせーので演奏を始めた。


 始めたはいいけど、ミシガンは僕に放った回し蹴りが空を切ってしまい思いっきり背中を強打してしまったり、ヒロポがUにチューニングしてもらってる間にわけの分からないことを延々と口走っていたり、ファミコン音のリズムがうまく捕えられなかったりなど、さんざんだった。


 でも、一曲やるごとに少しずつPAさんと調整していって、やっとやっと、最後から2番目の『君が描いたマンガの世界』で、きちんとやりたいような演奏ができた。
 僕たちはすでに満身創痍ってやつになっていた。
 結局、最後の『ゴリンジューボーイ』は出演者やお客さんも交えてセッション(?)してとんでもないことになった。


 ライブが終わると僕の黄色いギターは見るも無惨な姿になっていて、「ブッ」と笑ってしまった。テスコの黄色いメイクイーンというギター。その裏に、演奏する前10円で買ったチッツのシールを貼っていた。
 チッツのシールとミシガンのサラサラヘヤーを見ながら、さっきまでステージで人形焼きを投げてた人や、ころげ回っていた人や、ガムテープでグルグル巻きにされていた人や、それを見て爆笑していた人の事を思い出していた。なんだかメンバーみんながドヨーンとしてる、低音が響きすぎて見失ったリズムみたいな、13日の金曜日の仏滅に行われた葬式の様な空気の楽屋で、僕は思い出し感動した。




 帰りの電車で、僕はメンバーのひとりに恥ずかしいこと話した。

「これしか、やることないから。バンドやんなかったら、やることないもん」


 なんだかかっこいーよーな、かっこわりーよーな言葉だけど、それしか無いから、それしか話せなかった。




追伸。


 渋谷ラッシュはとてもいいライブハウスです。バンドとバンドを繋げようとしてくれます。なのに繋がらなかったら、それはバンドが悪いんじゃい。
 渋谷ラッシュで演奏させてくれてありがとうございました。出演者の方々もありがとうございました。観てくれた方々もありがとうございました。



 ここまで読んでくれたみなさん、どうかコメント欄に「うんこ」と書いてみてください。何かが今日から変わるはず。言っておきますが、これは宗教のようなものではありませんよ。さぁ、うんこを! うんこを! われらにいいいい!