ヒロポ、猫さん、チンさん、さそり監督

 今日は下北沢のいろんなCD屋さんを回って、アルバム『母さん、なんでウチにはファミコンないの?』を置かせてもらったり、チラシを置かせてもらったり。
 バイナリキッドの事知らない人が多数。我々は無名なんだと改めて痛感。
 プロモーションもクソもないからなー。足つかうしかない。
 でもこのままやってれば、少なくとも今よりかはたくさんの人に歌を聞いてもらえる。きっと。いい歌がCDに封じ込められてるもんな。
 下北沢のCD屋さん、みんな「ごくろうさまです」って言ってくれて、優しかった。
 音楽が好きな人ばっかりなんだろうな。





 ずっと昔、ハイラインレコーズというお店へ「キセル」を観に行ったことがある。
 そのころの僕は、バンドをしたくて、でも何をどうしたらいいのかさっぱりわからなくて、キセルの歌を聞いてこれから先の事をぼんやり考えていた。
 あれから数年経って、今ではぼくらの作品が全国で買えるようになった。でも入荷してなかったら意味ないからな。もしハイラインレコーズにCDがなかったら、置いて下さいってお願いしようと思っていた。


 ところが、お店は閉まっていた。
 けれど、ノックしたら中から女性の店員さんが出てきてくれた。
「バイナリキッドというバンドのクドウヒロポと申します。あの、CD置かせて下さい。よかったらチラシも置かせて下さい。」
 お願いすると、意外にも店員さんは
「あー! バイナリキッドさん、入荷してますよ〜!」
 うひゃー。うれしい。びっくりした。

 なにやら、他の店員さんとリリース情報見ながらかなり迷ったものを、その店員さんが入荷にしてくれたとのこと。
 すげぇな。
 そんな風にしてお店に置いてもらえるんだな。

 まれにCD屋さんがバイナリの事知ってて、来店をよろこんでくれる事もあったりする。ちょっと不思議な感じ。


 バラバラと雨が降りだした。
 雨が降って、これから先のいろんな不安まで降ってきやがって、
「この、この、負けんぞ、クソ」
と自分に言い聞かせてた。

 帰り道、『魂のアソコ』のさそり監督と待ち合わせて、チラッとヒロポも出てる映画『スコーピオン&スネーク』のチラシをいただいた。
 監督はいつも奇妙な妄想を語ってくださるので楽しい。
「今度、××の役やらない? ぶははは!」
 ぎゃあ。凶悪殺人犯……!しかも監督、よりによってそれはマズイでしょ! ということまで語って下さって、すごかった。


 そしてばったりとお会いしたのは猫ひろしさん。「ちわ、ちわ」と声かけて下さった。覚えててくれるなんて感激。「どもです、どもです」猫さんいつもおしゃれスーツで決めて紳士。すてきだ。


 さらに高円寺駅のホームでベンチに座り大雨で途方に暮れていたら、チン中村さんが。
 「ご結婚おめでとうございます」と一緒にCD渡しましたよもう。
 今ぼくが一番好きなギタリストが「CDいいんですか。聴きます」と言って下さった。うれしいなぁ。本当にすごいや。


 レコーディングでつらかったとき、チンさんのギター聴いてがんばったて言えばよかったな。


▼おまけバイナリキッドライブ動画▼

・333カラトビウツレ!
http://video.msn.com/video.aspx?vid=f2347c14-f98f-4f21-8587-ff528af1a796

・無敵スター!
http://cgi2.nhk.or.jp/paphooo/result/search_result.cgi?action=detail&file_no=1287