おーい、こっちだよー!

先日、大分に住んでいるおばあちゃんに電話してみた。
お盆だし、コネリの作り方を教えてもらおうと思って。
コネリとは?
にがうり(ゴーヤ)と茄子を油で炒め、イリコ出しと一緒に煮込み、小麦粉を溶かしてしょうゆを混ぜて、どろどろの生ゴミみたいな黄土色した食べ物です。
おそらく、ネット界でこねりのレシピを書いたブログは当ブログが初であろう。


おばあちゃんは、一人暮らししてる。
とてもうるさいし、よく、ブチ切れる。
ノブコという名前だが、息子(つまり、ヒロポの父(歌舞伎物)からこっそり、ブッコと呼ばれている。
由来は、「ブッ殺す」のブッコだ。
だけど、やさしいんだ。
コネリの作り方を聞いたとき、とっても詳しく教えてくれた。
例えば、まず、「包丁とまな板を出すことろ」から説明してくれた。
そして、「にがうりの切り方、保存の方法」の講釈、「茄子の(同)」。
油の量、火や油が如何にキケンか、近所のおばさんが最近顔にやけどを負ったことを例に、分かりやすく教えてくれた。
そんなこんなで、何十分か、ヒロポは「うん」「あー」「わかった」しか言えなかった。
ちょっと切れそうになった。


おばあちゃんはヒロポが小さい頃、つまり20年くらい前の話だけど、超能力があることが分かった。
テレビで、ユリ・ゲラーがブラウン管の向こうから「パワー」を送っていた。
家族全員、(まだ、女子ちゃんは生まれていなかったかもね)スプーンを持って「んんんん!」とうなっていた。
すると、おばあちゃんのスプーンはぐにゃりと曲がった。


なんせ、小さな頃の記憶なので、おばあちゃんと父(煩悩の旅人)にそのことを聞いてみた。
やっぱり、本当に、曲がったらしい。
「あれ、なんやったんやろうな。」
父(エポケーの呵責)は大笑いした後、つぶやいた。
是非みたいけど、そのスプーン、捨てたって。


「あげなんとっちょっても使えんわえ〜っ!」*1
ヒロポは先日、おばあちゃんに日本刀をプレゼントした。

*1:あんなもん、持ってても使えないからお前犯す。の意。