ダメ人間斬られて候

まったく活動していないメガテリウムとかいうちんちんバンドがあるが、メンバーは結構仲良くて、みんな同じ町内、しかも徒歩5分くらいのとこに住んでいる。
メガテリウムメンバーはマエダ氏、ミシガン、ヒロポの3人である。しかし、ミシガンは辞めることになった。
バンドではなく、仕事を。
なにやら、超厳しい会社に超未経験で試用期間有りの準社員みたいなのとして入社したミシガンは散々こき使われたあげくポイされるとか。こえーよ、東京こえーよ。



3人安居酒屋でバカ話。
マエダ氏が時代小説を書きたいと言い出し。けれど「時代小説って戦うとこどうやって書いてるの?」どうやら彼は読んだことないが「なんかカッコイイから。」書いてみたいらしい。すげぇやコイツは。そんで、3人で小説のアイデアを出しあう。
無職で引きこもりの「ニート侍」
マグロのカマを被った「漁師侍」
少年が好きで堪らない「男色侍」
全身サイボーグ化された「ダルマ侍」

などなど、全キャラ、主役に不向きな最低のキャラクターだ。しかし、まぁ、現実の我々と何らかわるところはないと思う。そう思うと、3人で一生懸命書いて、みんなに読んでもらいたいような気持ちが湧いてきた。


ラストシーン、侍たちは全員、悲惨な死を遂げる。まさしく犬死に。あー、なんてこった。懸命に戦ったのによ…。報われねぇ…。思わず全員「タハハハ・・・。」と力なく笑ったその瞬間、マエダくんがヒロポに日本酒をお酌をしながら、
「ま、ま、ま、部長、ゾンビ侍斬られて候!」
ふーん、いいこと言うじゃん。
ミシガンがどう思ったか分からないが、仕事辞めちまってもまぁどーってことねーよ、また復活すりゃいいんだからさ。
25歳の冬。
マジさむい。