ミシガンの集中力たるや凄まじい。
ヒロポの家でマンガなんか読みだした時は、話しかけても気付かない。
しかも、描写やセリフをよく覚えている。でも活字はほとんど読まない。つか読んでるの見たことない。朝目新聞はよく見てるみたいだけど。
そんな強靭な精神力を持つミシガンは仕事が早い。
正午に「アパート探してくる。」と電話があったのだが、夕方にはもう決めていた。
夜は夜で電話があり、「映画の曲出来たから聴いて。」
エ、もう出来たの!?
「ヒロポ。歌詞書いて。」
実はヒロポ、いいのが作れてない。
ラモーンズをパクったやつとかしか。そんなの、即ボツ。
でも、ミシガンの曲を聞いていたらするすると降りてきた。
不思議だなぁ。
しかし、切なすぎるので無情にもボツ。
狂ったの書けん…し…
なんか…だめ…
ミシガンと悲しいことばかり話してたからかなー。
『くりすぺ(仮)』
キンモクセイの匂いが、
鈴虫の声をかき消すように、
あの子と出会った
台風が、遠くから
雨を運んで消えるように、
あの子は去った
9月には、さぁ!
そっぽむいたうさぎのTシャツ着て
手を振れば、うん!
だいじょぶじょぶ平気だよー
9月には、さぁ!
そっぽむいたうさぎのTシャツ着て、
楽しかったあの頃を
思い出せるだけ思い出そう