ご存知の通り世の中にろくでもないものが溢れかえる昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
わし、バイナリキッドヒロポのおじいちゃん。
今日も元気じゃ！
およそ１ヶ月におよんで開催されたイベント、Drive to 2010が昨晩ついに終わった。
孫は重い頭と重い体を引きずって新宿ロフトへ向かった。ナンダコノＵ２は。
理由？ いつものことじゃで。ちくしょう。
道行く途中ふたりのおっさんに「ＤＶＤあるよＤＶＤ」と声を掛けられついて行ってみようか迷ったがやめた。せつな、誰彼となく殴ってしまいそうで、自分を痛めつけようと思った。
良いアイデアが閃き早速実行に移した。
トンマスのふたりが「ニラがうめぇ！」と喜んでいた「神座」のラーメンに、ニラをしこたま入れ、ニンニク追加、胃をぶっ壊し只ならぬ口臭を漂わせながら歌舞伎町の地下に降りることにしたのじゃ……。
やあやあ
われこそは
工藤ヒロポなるぞ
であえ
であえい
一人目の犠牲者は背の高いハードコアファンで漫画好きの青年じゃった。孫のマイミク。
孫なんかよりずっと音楽聞いとって感心した。孫はワザと彼の顔を覗き込んで話をした。青年、かわいそうに…。
次に某レーベルオーナーにご挨拶。夏に「あの頃のバイナリキッド」をイベントに誘って下さった。
この方がずっと続けている活動がなければ田舎ものの自分は世に埋もれてしまった奇妙な素晴らしい音楽を聴けなかっただろう。
彼らと自分を重ね合わせるのは図々しいとも思ったが、そんな事を考えながら、ニラ臭と感謝をたっぷりこめた挨拶をしたのじゃ。ああ…。
オートモッドの演奏が始まった。
はじめて観るポジパンに孫は驚愕した。
孫が10歳若かったら、ビジュアル系だと思ったじゃろう。ばかじゃから。
５歳若かったら、ゴスだと思ったじゃろう。ばかじゃから。
いま、今日、こんなしみったれたカーディガン姿の自分のままで観れて良かったと思った。
美しかった。
ばかでもいいやとおもった。
酒を飲み飲み、リザードを観た。
リザードの生き様を目の当たりにした。誰かに呼ばれた気がして振り返るとすぐ隣に写真家の方がおるのに気付いた。日本のライブハウスシーンを確立したお方じゃ。孫がDrive to 2010のプレイベントで名前覚えてもらいたくて
「このイベントは懐かしのバンドばっかり出て、どこに向かってDrive toしてるんですかっ」
と食ってかかった方。その時はまだ若いバンドはほとんど決まっとらんかったからの。バイナリキッドは決まってたけどまだ発表されとらんかったのをいいことに奇襲をかけた。こんなやつも居ると知ってもらいたい。賭けじゃった。
今では孫もこの方も最前列の禿頭もスーツもモヒカンもリザードでノリノリになっとる。
みんな30年前の事、思い出してるのじゃろうか。
それとも30年後を探しとるんじゃろうか。
それから孫は外国人の友人にリザードはとにかく何より新曲が良かった。と話した。もちろん臭いままで。いいんじゃ、彼もワキガ臭いから。(あの臭い好きだったりする孫)
彼と孫はかれこれ５年くらいの付き合いじゃ。彼は高円寺のライブハウスに行くと必ず居た。日本語まったくしゃべれなかった。アンダーグラウンドで活躍してるバンドをたくさん集めてイベントやり始めた。何やらレーベルやりたいらしい。ビザが切れてイギリス帰ったらしい。帰って来たと思ったら、ＭＩＲのＣＤ発売したらしい！！ 『ハロー！バイナリキッド』のコーラスやってもらった！ なんか知らんけど今やDrive to 2010の記事をジャパンタイムスに書いてた！ みんな頑張っとるんじゃね。
お会いできず臭いをお見舞いする事ができんかったが『恐竜に会いに行こう』のコーラスをしてくれた方もおったそうじゃ〜！
Drive to 2010全日制覇したおなごにも服屋のオーナーにも、最後の最後に今後の相談をした方にも、グーニーズ殿も、バイナリキッドをこのイベントに呼んで下さった方にも感謝を込めてニラをお見舞いしたんじゃっ。エイエイ！
オー！
2009年秋。
11月11日、Drive to 2010終わりましたじゃ！
大舞台で演奏したり、たくさんライブ観たり、ステキな方と知り合ったり、孫の身長がグイグイと伸びたお話でしたじゃ！
