■月刊じろう2015年1月26日、渋谷喫茶smile〜芸術なのか金なのか〜

ハロー!ヒロポです!
月刊じろう2015年1月26日、渋谷喫茶smileでライブやったよ!
コメカ君とナリナリ君とじろう君と写真家の歪さんと久しぶりに会って凄く嬉しかった!
 
 
 
 
僕が会場に入ったときに、ナリナリ君が演奏してた。まじ☆ぽじと比べて咲いている花は違っても、根っ子は同じな感じ! よかったよー! 
僕はまじ☆ぽじが解散した時、すでに心身困憊で、彼らにはなむけの言葉をかけなかったのが悔やまれた。ナリナリ君と久しぶりに会って話しができて、解散は本当に残念だったけど、ナリナリ君がいい歌うたってるのが観れてよかった事を伝えることができたし、ナリナリ君のファーストを買うこともできた。プレゼントするって言ってくれたけど、それは違うと思って、気持ちだけありがたくいただきマンモスした。
くすぶってるバンド達はすぐ作品プレゼントしちゃうし気持ちはわかるけど、名刺やプロモーション以外で渡しちゃだめだっ! 欲しいって人がいたら知り合いでも堂々と買ってもらわなくちゃ! と、ここしばらくの絶不調期間に考えていたのを思い出したのだ。
 
 
ナリナリ君もそうかもしれない、少なくとも僕は当てはまるけど、みんななぜか「芸術を金にする事は悪い事」と刷り込まれてる。「芸術を金にするとかありえんわ。握手券とか付けて音楽ランキングおかしいだろ。B'zが握手券つけたらどう? いやロックでそれはないわ」と誰しもが苦言を呈したくなる。僕は芸術の価値観は「好きか好きでないか」だけだと考えていて、「好き」に付け入って金儲けを企むようなやつは言語道断だと思っている。
 
 
でも、作品を売る事は悪い事ではない。言いかえれば「商品」を売る事自体は悪い事ではない。問題なのは、まだ芽が出ないアマチュアでも「自分が作ったコレは"商品"なんだ」と思えているかって事だ。
「表現活動してたら少しずつ人気出て奇跡的に売れたい」と願ってる僕らにとって、このことは考えたくない問題だ。だけどこの「自分が作ったコレは商品になってるのか?」問題について深く考え、実行できた人でないと「自分の才能で食ってく」生活にたどり着けないんだと思う。
 
 
一方で、おもしろいものを作る人は考えている方向が全然違う。
作品に、やりたい事を詰め込む。
自分そのものを詰め込む。
いや、やりたい事とはいったい何か?
ていうか自分そのものなんて何?
答えなんてないけど答えが欲しい。きっとどこかにあるはずと思って作品に向かいあう。
「わけわかんねーけど凄まじく気持ちを揺さぶられた! 」つまり感動を越えた感動を受けるって事が、僕らの人生の内に何度あるだろう。ある時、奇妙な音楽を聴いた。今まで知らなかった音楽だ! すげぇ……! そんな作品に出会ってしまったら、自分だってやりたくなる。
だけど、まぁ、そういった作品は商品として成り立ってない事がほとんどだよな。つまり売れないって事……。ひえー。
 
 
というわけで、
1.「商品を作る人になるか」
2.「作品を作る人になるか」
3.「どちらも兼ね備えたモノを作るか」
どれか選べば、ちょっと歩くのが楽になるんじゃないかな。
僕は今は2.「作品作り」がしたい。そう思ってまた活動はじめることができた。前まで、1なのか2なのか何なのかがむしゃらで、それに加えて書いてないけど4とか5とかもあってそれでもやってたらぶっ壊れてしまった。
ちなみに「芸術作品」という言葉はあっても「芸術商品」という言葉は聞いたことがない。だから3.「どちらも兼ね備えたモノを作る」は実質選択肢にない。
いや……ないなら作ればいいんじゃないか?
むしろ、いつか選ばなきゃならないんじゃないか?
 
 
 
おもしろいものが売れますように。
悩んでる才能が爆裂しますように。
 
 
月刊じろう2015年1月26日、渋谷喫茶smile
つづく
 
 
写真は演奏中のナリナリ君でーす。