イノマーさんに会える!と思っていたのにやはり体調良くないようで欠席だった。
ここ数年いつも思うけど、ヒロポはなんでまだ音楽やってるんだろうなって思う。
子どものヒロポは音楽が大嫌いだった。
習っていたエレクトーンが全然できなくて。
舟の歌で「ららら、ららら、歌いましょう」というのがあって、「ら」の連続に困ってうまく発音もできず物凄く怒られた。
なんでできないの?
こんな簡単なことなのに?
練習しないからじゃないの?
もう嫌なの?
そうだなー、もうやりたくない、と伝えてそれから楽器も歌う事も嫌になってしまった。
絵を描く事は好きだったのでずっと続けていたんだけど、美しい物や不思議な物、汚い物や恐ろしい物など、おもしろい物とたくさん出会い続けていたおかげで気付いた。
1番かっこいいのはバンドなんだ。
呪術者のようで文学者のようで、先生のようで子どものようなことやってるのがバンドマン。
すごくおもしろい。
そんな感じのメンバーが集まってる中に飛び込んだのが数年前。
やっててよかった野獣のリリアン。
ライブではもう自分なんて狂ってしまえばいいのになーと叫びに叫んだ。
「はじめて観ましたが、うおーってなるより…心配になりました…」
そうですか。ドン引きさせてすみません。
「はじめて観たけど最高だった!最高だった!お前は次もこんなライブやれるのかよ!」
いつもやってる通りなんだぜ?
同じライブを観てるのに、人によって美しく感じたり醜く感じたりする。
だったらヒロポは良くも悪くも、とにかく忘れられないバンドマンになりたいなー。
できるだけみっともなくてどうしようもなく輝いている人がいいなと思う。
帰り道、お客さんが「わたしは野獣のリリアンが大好きなんです!」と言ってくれて驚いた。
ヒロポにそれいうか、と思って。だって良くも悪くもヒロポだもんな。
少し驚いたけど、そんなこと言ってくれたのは嬉しくって、それからヒロポはその人と野獣のリリアンの魅力について語り合った。
あの人のこんなとこが凄い!
あの人はこんなことやってた!
あの人かわいい!そうそう、それわかる!!
お互いしこたま酒を飲んで、ライブハウスでバンドマン達のエネルギーを身に受けて、明日からの憂鬱も近付いていて。それだからこそ熱く語り合った。
ヒロポも野獣のリリアン大好きだよー。
今では音楽も大好き。でへへ。
という話。
写真はまゆたんとさゆさんと。
なんかさゆさんでかいですね。