仕事帰り、道で、ミシガンとバッタリ会った。
彼はあいさつがわりにこう言った。
「ギャン…ほんとスゲェよ…。」
昨日、ミシガンは家に帰ってから、ヒロポがプレゼントしたギャンのプラモデルの箱を開けては興奮し、閉めては溜め息をつき、また開けては興奮し……
変態やん！
昨日も、
「ギャン、一週間神棚に飾る！」
と言っていた。
しかし、ヒロポは彼のアパートに神棚なんかないことを知っている。
彼は妄想上に神棚をもっているのだろうか。
ちなみにヒロポのばあちゃんは神棚の事を「おまんま様」と言っていたが、なんすか？おまんま様て。
「あぁ〜やっぱり、頭部だけ作ろっかなー…。はぁ〜、マジかっこいい…。」
ひぇー。
ガンダム好きはみんなこうなんだろうか。
まるで恋する乙女のようだ。
そしてヒロポもまた、恋する乙女のように、ギャンに嫉妬した。
このままでは、自分が買い与えたギャンに、ミシガンがとられてしまう。
バイナリキッド最大の危機…！
殺してやる！ギャン！！
と、思ったその時ミシガンが、
「ホント、アリガトな！ヒロポ！！」
ドギャーン！(いつものように、ジョジョっぽく汗が逆流)
ひどいや！
ミシガンはヒロポがどんな気持ちなのか、わかっててギャンの話ばっかしてるんだ…。
最後には、
「ホント、おれ、ガンダムオタクみてぇだな！」
って言ってた。
十分ガンダムオタクだよ…。
でもたぶん彼に言わせれば、ガンダムはいろんなロボのひとつにしか過ぎないんだろうな。
いつか機会があったらガオガイガーも買ってあげよう。
