『おちんちんは女子のもの』第1話

わたしたち女子は総て、おちんちんを欲しいと思っている(と思う)。
だって、わたしはおちんちんが欲しくて欲しくてたまらなかったんだもん。
できれば、赤村くんのより大きくて立派な、かたーくなるやつが欲しかった。


で、いよいよ手にいれたんだけど、どうやらこれは赤村くんのおちんちんらしいの。


だって、赤村くんの顔してんだもん。
イコールらしいの。赤村くんイコールわたしのおちんちんらしいの。
赤村くんのことならなんでも知ってるつもりだったけど、まさかおちんちんに顔があるなんて。
まさか、他の人のにはないはず。
お父さんのには無かったから。
いやでも、お父さんのだけには顔が無くて、他の人のにはついてる可能性もなきにしにあらずだよね。
だよね、なんて言っちゃったけど、そんなわけない。それに、なきにしにあらずなんて言葉、はじめて使ってみたし。




(と、言うことでこのかわいこちゃん、お風呂に入るみたいですよ。)


はぁ〜。


すっかり、見とれてたわ。
やばい。
おちんちん、カッコイイ。
やばい。
ちがうちがう。
赤村くんの顔がカッコイイの。


赤村くん、今頃、何してるんだろう。
わたしに赤村くんのおちんちんが付いてるってことは、赤村くんのおちんちんは無くなっちゃったってことかしら。
と、いうことは。
おちんちんがなくなった赤村くんは、どんなに困ってるだろう。
わたしはおちんちん付いてても全然困らないんだけど。
ずっと欲しかったものだし、何より、赤村くんの顔してるんだもん。
こんなに素敵な日はないわ。人生で一番幸せな日に違いない。



でも、そしたら、今、赤村くんのおちんちんがあった部分は一体どうなってるんだろ。


わたしに赤村くんのおちんちんが付いていると分かったら、取り返されるかもしれないわ。
それは阻止しなければ。
つまり、わたしは赤村くん本体にばれないように、赤村くんのおちんちんを大切にしなければならない。


「そういうこと。」


え。
赤村くん。
の顔したおちんちんがしゃべった。


「かなり悩んでるみたいだね。相談のるよ?」


しかも優しい。
赤村くん。
ああ。
これで赤村くんとおしゃべりできる。
これで赤村くんとずっと一緒なんだわ。
やっぱり今日は人生で一番幸せな日。
赤村くんありがとう。
あなた、おちんちんだけど相談にのってね。


「こんなことになっちゃったけど、よろしく。」


こちらこそ、


「よろしくお願いします。」


幸せだったのも束の間、お風呂から出たわたしは、死ぬほど驚いた。
目の前にいる敬語でしゃべる男子。
赤村くん本人がいたのだ。
お母さんが言うには、赤村くんは両親の都合で、しばらくうちに住むことになったらしい。



千載一偶のやばすぎる状況。


つづきは次回のライブで!


2006/11/12(日)
「無料!和スタイルカフェ1周年記念ライブ」
場所 秋葉原の和スタイルカフェにて
時間 お昼の1時から
中野アニソン燃/萌ギター研究所とのコラボもあるよ!