☆ネ申だった☆

 ヒロポです。
 毎日茂平とおいしいもの食べてます。
 「洋食屋クロンボ」とか。
 気になるピザ屋さん閉まってたからしかたなくいったんだけど。
 新宿のベルグも行ったなぁ。



 前回の日記の続きですが、手塚治虫展行ってきましたのだ!


 土曜日、イベントが終わって翌朝6時に帰宅した僕たちは、昼までぶっ続けで眠りました。それから、雨の中、茂平と江戸東京博物館へ。


 田中圭一画伯にイラストを描いていただいたバイナリキッドのアルバム『母さん、なんでウチにはファミコンないの?』がきっかけで、なんと「神の子」である手塚るみ子さんから手塚治虫展の招待券をいただいたのです。ワーイ!

 自主企画が終わったら自分へのご褒美に行くんだぜ……自主褒美だぜ……と思っていた展覧会なのですが、まさかこんなお手紙をいただけるとは! くぱぁ!


 展覧会、めちゃくちゃよかった。
 
 『マァちゃんの日記帳』以前の漫画、凄い!
 小・中学生の頃のマンガ、絵画、昆虫の標本、手製の図鑑(!)まで、ナマ……!

 技術的に優れているというのも凄いけど、後の人生に及ぼす「運命ってやつ」をひしひしと感じました!


 別格だったのは『アトム』と『火の鳥』でした。

 アトムのコーナーなんて、目から汁が出るのを堪えるのに必死でした。茂平いるしさ(笑)

 僕は一時期、

「『アトム』なんてポップなやつ好きじゃないぜ!」

「やっぱ『奇子』だぜ『やけっぱちのマリア』だぜ『人間昆虫記』だぜ!」

手塚治虫はロリで変態でワーカホリックで怖がりだぜ」

 と、天才・手塚治虫の「闇の部分」しか好きではない時期があったのですが、やっぱねー、アトムってねー……。


 すっっっごくいい子なんだああああ!


「僕は、ロボットらしく生きるぞ」


 クレイジィィワァ〜アルドことあまねくマンガの世界って、発狂している。
 にも関わらず、アトムは嫌味もなく自分の生き方を、お日さまをバックに言ってのける! ロボットらしく生きたいて!



 アトムよぉー!

 おまえさん、お日さまばっかりみてないでこっち向きなよぉー!

 本当は泣いてんだろー!

 僕は、君のようになりたいんだよー!


 と、原稿見てたまんなくなりました。


 アトムのコーナーは空間が展示物のオーラでガンガンに構築されていて特にすごかったです。
 これ考えた学芸員凄い。



 『マコとルミとチイ』の展示もありました。
 人気漫画家の子ども達を主人公に、ある家族を描いたお話。
 うちも父親がいて、母がいて、僕がいて、妹がふたり。

 展示では、末っ子が産まれた時におにいちゃんがルミに「お前よりかわいいとお父さんが言っていた」という嘘を伝えたことでルミが泣きまくるというエピソードが紹介されていました。


 マコよりしっかりさんではなかったけれど、僕も妹たちにたくさん嘘ついたりしたっけ。

 家族が増えるあの感覚て、最初は寂しかったもんな。お母さん入院しちゃうしさ。おねしょしまくりでした……。



 あの頃……僕がまだちびっこだった頃、おねしょのパンツ脱ぎながら、
「未来ってどうなるんだろう」
て考えてた。

 1999年世界滅亡を信じていました。
 でも、21世紀には素晴らしい世界が待っていると希望を持っていました。

 世紀末に生まれていない人たちは、1999年に世界が終わるなんて信じていた僕たちの事をバカげてると思うだろうな。
 そして実際やって来た21世紀は……とてもじゃないけど、僕は、素晴らしいとは言えない。



「30年後、腹一杯食える時代がくるんだろうか?」

 自伝作品の中で手塚治虫がそうつぶやいていたけれど。
 手塚治虫だけじゃなくてたくさんの人達がそう思っていたけれど。
 そして、30年後はお腹いっぱい食べられるようになったけれど。


 なんなんだ。
 これ。
 お腹一杯なんだけどな。