■やだ…なにやったの?2012/9/1ドタマカチワルド、ライブを終えて



最初がドタマカチワルドの出番でした。
ドキドキしました。
いいわけなんかできない。
ヘタクソなんです。
何もかも。
ギターを綺麗に弾くのも、正しい音程で歌うのも、全員が全員、「素晴らしい!」と言ってくれる歌を作るのも。
足りないんです、才能も努力も。
イラつくしムカつきます。
世の中で起こってる事にも、自分自身にも。
9月1日、無力無善寺でドタマカチワルドとしてライブしました。
カミイショータグループ×サーティーン×ドタマカチワルド!
「10分押しで!」
カミイ君がそういうので、iPhoneで僕の好きな歌を流す事にしました。
プレイリストで「NHK」を選びました。
「しまうまグルグル」「アップル・パップル・プリンセス」「小さな木の実」「くまのぬいぐるみ」「どんな色がすき」「こんなこいるかな」「おはようクレヨン」。
はっきりしたメロディと、楽しくて悲しい言葉につつまれながら、演奏を始める事ができました。
爆音。
チープな8bitエレクトロニカサウンドを再生し、僕のテスコギターはマーシャルフルテン、ミシガンのドラムステイックは家にあった菜箸にガムテを巻いたもの。
近所の汚いスーパーに駆け込み激安ワインを"ぐ"と回し飲みしてぐらぐらする頭を振り切ってのライブ。
フロアに飛び込んでギターのチューニング狂って音出なくなって
練習は真面目に真剣にやったのに台無しです!

だけど、みんな「感動した」って言ってくれました。
「最高でした!」
「オレも一生懸命ライブやろうと思いました!」
はじめて出会った人がTwitterでそんなこと言ってくれて、僕はライブ後いつも気分悪くなるんですけど、フラフラしながら嬉しいやら切ないやらでした。
僕は僕のドタマを自分でかちわりました。
50分間、ミシガンと"ぐ"と演奏しました。
そしたらみんな自分で自分のドタマかち割って楽しんでくれました。
ありがとうありがとう。
ライブきてくれて本当にありがとう。
カミイ君らもあんなに誘ってくれてありがとう。
きっと人生に意味があるとしたら、2012年9月1日のために生まれてきたのかもしれません。
もしかしたら人生最後のライブだったのかも。
次のライブは決まっていないので。
「そんなことないよ! またやろうよ!」
とドタマの隙間から誰かが元気付けてくれるけど、次回決まらないことには何とも返答しようがありません。
この世の総てに意味なんてない。
泣いちゃった事も笑いあった事も、全部ただそれだけ。
だとしたら人類滅亡後の新人類に何か傷跡残せるようなことしたい。
北極あたりのある国が、この世の全ての「種」を分類保存しているとのことです。
僕だったらうんこ積み上げてバベルの塔を作ります。
完成したらてっぺんになにかモニュメントを飾りましょうか。
ドタマカチワルドの最初で最後のアルバムなんていいんじゃないかしら。
うんこの塔のてっぺんからラジカセのボリュームMAXにして地上のゴミ屑のような人間共に聞かせてやるんです。
かっこいいだろ?
って、かっこいいわけねぇだろ!!
あーあ…ライブ終わって一週間も経っちゃった。
きっとまたいつか、みんなで遊ぼうね!


新宿駅の16番線ホームにて
クドウヒロポ