やっぱりちびっこと関わるとおもしろい出来事に出くわすなー。
勤め先の図書館でのこと。
ちびっこ向けのおはなし会があったので見学させてもらったのだけど、一人でやってきたしゃべくる少年を筆頭に、外国人の兄妹、無口な姉弟、最年少で顔の部品が顔の中心に寄り気味のせわしない幼女、その姉、などかなりの逸材が集まっていた。
おはなし会が終わってみんなにスタンプカードが配られている時、僕は今日のチャンピオンを勝手に決めた。
この場を借りて、そいつを発表する!
おはなし会というのは、絵本読むだけでなく、導入なんかで歌遊びもやるんだ。
「3と3で猫のヒゲ♪」
などと指と数字と歌で子どもを魅きつけておいて
「5と5で、、、手はおひざ♪」
と、
「これから私あなた達に聞いてもらわなきゃならないことがあるから静かに聞いて欲しい。でもそう言ったところで人生経験あんまりないあなたに通じないでしょうから私があなたのその落ち着きない両手を使えない環境にしてあげなきゃね」
子どもを惹きつけるテクニックと一般的に紹介されているけど、なんだがつまり楽しい遊びでつっといて強制的に静かにさられちゃうというテクニックからおはなし会ははじまるのだ。なんだかなーと思うけど、もちろんこれは見学者である僕も一緒になってやった。何度もやってきたけど、やってみるとまったく強制的に静かにさせられてる感はまったくなく、ただただ気恥ずかしい。「4と4でタコの足、ぴゅ〜♪」なんてことを僕もやっている。「気恥ずかしさを超える! 童心に返る!」という気持ちでだんだん心地よくなって来さえもする。
さて、あなたは「1」と「1」で何が出来るか御存じだろうか?
答えは「いーちといーちで忍者だよ、ドロン♪」だ。
図書館司書のおねーさんは忍者のポーズをしたままのちびっこに、「君たち、何に変身したい?」と尋ねた。
早速、外国人の兄妹のお兄ちゃんが少し照れながらみんなの前で答えた。
「はとやましゅしょうに似てると言われた」
意味わかんねーけど彼は今そういう世界で生きてる。
君が今日のチャンピオン!
おしまい。