文:村崎百郎 イラスト:古屋兎丸

村崎百郎さんが亡くなった。
著作を読んだ男性が書かれてあることを実践したのだが、うまくいかず逆恨みをしたとのこと。


本棚をあさってみると、まだ「なまず堂 600円」とタグがついたままの『危ない1号』があった。


殺人、死体、ボディアート、フリークス、麻薬。
奇形、狂気、暴力、セックス、ゴミ漁り。


高校時代、僕は地方の猛烈な進学校の教室の雰囲気になじめなかった。


“何かをやりたかった僕”にとって、英単語や積分、ましてや受験勉強なんて重要だと思えず、ひとりで衝撃的なもの、変なものを探しては「すげぇぇぇぇ!!」と感動していた。


授業が終わり、美術室で絵を描き、帰り道に古本屋を巡り、あぶらだこやたまやRCサクセション筋肉少女帯を聴きながら深夜まで本を読んだりギターを弾いたりエロ本をよんだりパソコン通信をする日々だった。
『危ない1号』は今でも捨てられない一冊。


この中の「渋谷界隈で急増する“強姦チーム”独占インタビュー」の文が村崎百郎さん、イラストは古屋兎丸さんで。
懐かしいな。
高校生のあのどうしようもなくクソ暑い夏休みを思い出したよ。


ここ数年、怖いものや気持ち悪いものを遠ざけていたけど、今読み返すと本当に僕は外道なモノが大好きなんだなと思った。
大学に入って、ミシガンにも見せたら夢中になって読んでたっけ。


村崎さん、たくさん鬼畜なことを勉強させていただきありがとうございました。


あさって7/26月曜日、下北沢MOSAiCにてソロライブやります。
今のところお客さんが来る気配はありません。
出番は20:30〜。トリなんだけど。
どうやら華々しいドタマカチワルドになりそうです。
だれか来てよ!