見てよ!
ヒロポご自慢の庭がこんなんなっちゃったよ!
消し飛んじまった!
いや〜、庭と言っても、隣の八百屋の敷地だったんだけどね。しかも駐車場。
でも、今の部屋、駐車場に生えてる木々が見えるのが気に入ってたんだよなー。
ホラ、ヒロポ、エコロジストじゃん?
ずっと山でイノシシに育てられてたわけだし。
12才で保護されるまで「ウギギ、ブヒヒ。」とかしか言えなかったわけだし。
あの頃もさ、悪いやついたよ。
ヒロポたちの住む森にニンゲンとかいう生き物がやって来たんや…。
ニンゲンたちは森の木を切って、ヒロポのパパとママを殺してイノシシ鍋にしたもんだから、ヒロポはやつらをぶっ殺したんや!
でも、ニンゲンの仲間に変なの食わされて寝ちゃいました。
お陰で、ヒロポはこうしてニンゲン社会に戻ることができました。
けれど、いまだにあの頃の事を思い出します。
隣で土曜朝八時から工事してるやつがいると、ぶっ飛ばしたくなります。
いけませんねぇ、野生の血ですねぇ。
空には光化学スモッグ。
ブヒヒ〜!